鳥取県八頭町のパン屋です

食べ物というツール

春は、春のものが食べたい。
夏は、夏のものが食べたい。

スーパーで、タラの芽が2本500円くらいで売っているけれど

5月の5日には、菖蒲も売っているけれど
買いたくない。

では、実家のタケノコは、というと

あくの抜き方から、煮つけ方まで、全然しらない。

母から教わって、初めて自分で煮て食べた。

大学で、山の手入れをしなければ、山は荒廃する、ということを教わった。

作ってほしくなかった、急傾斜危険地域のコンクリートの壁は

とても立派に今完成していて

日本のあちこちで、斜面崩落が起こった、というニュースを見る。

コンクリートの壁で、崩落した土砂で、家がつぶれる心配はない、きっと。

その、壁の後ろで、細くなってばきばきに折れていく

竹の林と、きっと昔は「里山」というものであっただろう2次林が

影におおわれて、いる。

どんな風に竹林を手入れしたらいいのか、わたしは知らないけれど。

食べ物を、ツールとして。
自分なりに、立ち向かったりへこたれたりしながら、できることがあるはず。